【現場中継】境界トラブルの現場から|枝の越境と境界杭のチェックポイント
岡崎市・西三河エリアでもご相談が多いのが、隣地との境界トラブル。
今回は「木の枝の越境」と「境界杭が見当たらない」という、実際の現場で起きていたケースをもとに、
不動産仲介のムツミが境界線の考え方と予防のポイントを解説します。
▼ムツミンが1分動画で分かりやすく解説▼
ムツミンの現場より中継です|境界トラブルの実例


この現場で何が起きていたのか
今回の現場で起きていたのは、大きく分けて次の二つです。
- 木の枝が境界線を越えてしまっている(越境)
- 土地の境界を示す境界杭が見当たらない
一見すると「ちょっと枝が伸びているだけ」に見えますが、越境状態が長く続くと、
次のような隣地トラブルにつながりやすくなります。
- 落ち葉の掃除をどちらがするのかでもめる
- 枝で日当たりや風通しが悪くなる
- 枝づたいに害虫が移動しやすくなる
- 台風などで折れた枝が相手方の敷地に落ちる
さらに、境界杭が見当たらないと「そもそもどこからどこまでが自分の敷地か」が曖昧になり、
枝の越境だけでなく、隣地境界線そのものへの不信感や誤解につながってしまいます。
境界線と越境トラブルの基本
境界トラブルは、どちらか一方が悪いというよりも、
「境界の位置」と「お互いの認識」がずれていることで発生するケースがほとんどです。
特に、築年数の経った住宅地や相続で引き継いだ土地では、
当初の境界杭が抜けてしまっていたり、庭木が大きく育っていたりして、
現地だけでは正確な境界線が分からないことも珍しくありません。
今回のような「枝の越境」は、岡崎・西三河のように戸建てが並ぶ住宅地ではよくある隣地トラブルの一つです。
一度感情的なやり取りになってしまうと、その後のご近所付き合いにも影響してしまいます。
- 境界杭が見当たらず、敷地のラインが曖昧なままになっている
- 庭木の剪定を長年行っておらず、いつの間にか枝が伸びている
- 以前からの越境状態を「まあいいか」と放置してきた

なぜ境界杭の確認が重要なのか
境界トラブルのご相談を受ける際、不動産仲介のムツミが必ず確認するのが「境界杭の有無」です。
境界杭は、土地の持ち主が変わっても、境界線の位置を示す目印として機能する大切なポイントです。
しかし、次のような理由で境界杭が見当たらなくなっていることがあります。
- 外構工事や駐車場工事の際に、誤って抜かれてしまった
- 植木や土の盛り上がりで隠れてしまっている
- 古い杭が風化し、分かりにくくなっている
境界杭が分からない状態で枝の越境問題だけを取り上げてしまうと、
「そもそもここまでがあなたの土地なのか」という、さらに根本的な境界線の争いに発展してしまうこともあります。
境界トラブルを防ぐためのチェックポイント
岡崎市・西三河エリアで中古物件や相続不動産の購入・売却を検討している方は、
次のポイントを意識して現地を確認してみてください。
1. 境界杭があるかどうかを確認する
- 敷地の四隅や折れ点を中心に、境界杭があるかどうかを目視でチェック
- 見当たらない場合は、売主や仲介業者に「境界杭の有無」「測量の履歴」を確認する
2. 越境しているものがないかを見る
- 庭木の枝や生け垣、雨どい、エアコン室外機などが、隣地へはみ出していないか
- 逆に、隣地側の設備が自分の敷地側へ越境していないか
3. 図面と現地を見比べる
- 公図や測量図と照らし合わせて、境界ラインが大きくずれていないか
- 「なんとなくここまでだろう」で済ませず、分からない場合は専門家へ相談する
境界トラブルを未然に防ぐ一番のコツは、
「気になることをそのままにしない」ことと、「感情的になる前に専門家を挟む」ことです。

岡崎・西三河で境界トラブルを避けるために
今回ご紹介したような隣地トラブル・境界トラブルは、
どの地域でも起こり得る身近な問題です。
特に、中古戸建や相続不動産の売買では、
売主・買主・近隣の三者の認識をそろえるために、境界の確認がとても重要になります。
不動産仲介のムツミでは、岡崎市・西三河エリアの土地や中古物件をご案内する際、
境界杭の有無や越境の有無なども含めて、できるだけ現地で分かりやすくご説明するように心掛けています。
「この木、ちょっと越境しているかも?」「境界杭が見当たらないけれど大丈夫?」など、
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
※本記事は一般的な考え方を解説したものであり、個別の事案についての判断は、
現地状況や契約内容により異なります。具体的な境界トラブルについては、
司法書士・土地家屋調査士・弁護士などの専門家への相談もご検討ください。

岡崎市・西三河エリアでの不動産購入・売却は、不動産仲介のムツミへ。






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